コラム:温泉旅

 日本人の大好きな温泉旅行。日頃の喧騒を忘れ、遠く奥地の温泉でゆったり羽を休めるといった目的でしょう。しかし、遠く奥地に行くものですから、その移動が大変であります。狭い車やバスで揺られての長時間の移動、肩は凝り、腰は痛みます。この疲労を取りに行くために、日本人は温泉に行くと言われております。


 さっそく温泉宿に着きますと、浴衣に着替えます。最近の若者は和服を着ないものですから、この着替えだけでまた疲労がたまります。帯は結べず、中には左前で着る者もいます。若者ですとまだ可愛げがありますが、年寄りだと大変です。ボケているのか、化けて出ているのか見分けがつきません。特に夜中に廊下ですれ違ったときは足下を確認しましょう。


 さぁひとっ風呂浴びに行こう。最近の温泉は外国人観光客も増えたせいか、マナーについてしっかりと書いてあります。湯に浸かる前に掛け湯をする、タオルは湯船に浸けない、泡を落としてから湯船に浸かるなどなど。また、湯に浸かったら、極楽極楽と漏らすのもマナーであります。ここでも年寄りには注意をしましょう。極楽極楽と言いながら、本当に三途の川に浸かっていることがあります。特に電気風呂の年寄りには注意をしましょう。


こうして温泉で疲労を取ったあと、また長時間の移動で帰ります。

いったい帰りの疲労はどこで取るのでしょうか。